読解問題には、読み方・解き方がある!
なんとなく読み、なんとなく解くことをやめて、論理的な解法を習得してください。
わかりやすい文章の書き方を知っていますか?
作文と小論文の違いがわかりますか?
上手に書くためのコツを学びましょう!
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文章には2種類のつながり方があります。
つなげる働きをする言葉が介在している場合と、
そうした言葉なしにつながっている場合です。
別の言い方をすれば、
論理関係を明示する言葉によってつながっている場合と、
意味の上でつながっている場合です。
たとえば、以下の2つの文章を見てください。
(1) テレビが壊れた。だから修理を頼んだ。
(2) りんごは売っている。みかんはまだだ。
(1)の場合、文と文とが「だから」という言葉によってつながっています。
それにより、2つの文の間に因果関係があることがはっきりとわかります。
一方、(2)の場合は論理関係を明示する言葉がありません。
この2つの文は、意味の上でつながっており、
果物が売られているかどうかをめぐって、りんごとみかんとが対比されています。
意味の点から、対立関係でつながっていると言えます。
論理関係を読み取る上で、
この2つの場合のどちらがわかりやすいかと言えば、
当然、後者よりも前者です。
前者のように、つなげる働きをする言葉がはっきりと使われている場合、
論理関係は非常に読み取りやすくなります。
言葉の使い方に誤りさえなければ、
意味内容や文脈と一切関係なしに、
前後のつながり方が明確にわかるからです。
言葉をつなげて論理関係を明示する働きをするこのような言葉を、
「論理記号」と呼ぶことにしましょう。
論理記号は、例文に挙げたような接続語だけではありません。
指示語も実は論理記号ですし、
「これとは逆に」という表現や、
「以上を踏まえると」という表現など、
ある程度の長さがある語句でも、
それが明確に論理関係を示す表現であるなら、
すべて論理記号に含まれます。
前回の記事でも説明したように、
文章をしっかりと理解するためには
論理関係を整理して読むことが大切です。
その論理関係を見抜くための
最も有効な手がかりこそ、
論理記号にほかなりません。
論理記号に注目すれば、
文の前後がどのような論理関係で
つながっているのかが確実に読み取れます。
文章を読むのが苦手な人は、
まず論理記号に印をつけながら読むことを
心がけてみてください。
論理記号に印をつけ、4つの論理関係を意識することで、
文章の理解の度合いが大きく変わるはずです。