読解問題には、読み方・解き方がある!
なんとなく読み、なんとなく解くことをやめて、論理的な解法を習得してください。
わかりやすい文章の書き方を知っていますか?
作文と小論文の違いがわかりますか?
上手に書くためのコツを学びましょう!
苦手な方歓迎!古文・漢文が、最短時間で、正しく読めるようになるために。文法の知識と読み方とを丁寧に解説します。
慣用句や四字熟語はもちろん、和歌・俳句から文学史まで。国語に関して知っておきたい知識を、わかりやすくまとめてあります。
●国語以外もお任せ下さい!優秀な講師陣が全教科に個別で対応する「フィロソフィア寺子屋教室」も運営しております。
●小論文の持ち込み歓迎!通常授業に通えない方や、短期間で臨時に対策を必要とする方に、個別で小論文指導をします。
●一般向け講座、講演会、セミナーも実施!地域における学術・文化の拠点として、開かれた私塾を目指します。
六つの活用形について説明しておきます。
未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形の六種類です。
古文の参考書には、必ずこの順番で文法の説明がされていますので、
このままの順で確実に記憶にとどめてください。
まずは、未然形。
これは、助動詞「ず(打ち消し)」や「む(推量)」などに続くときの形です。
打ち消しにせよ、推量にせよ、事態はまだ起こっていません。
「歩かず」といったら、まだ歩いていないのです。
「歩かむ」といったら、これから歩こうとしているわけで、やっぱりまだ歩いていないのです。
このように、この形は、動作や状態が「まだ起こっていない」ときに使うことが多いのです。
そこで、「未然形」=「未だ然らず(まだそうでない)の形」のという名前がついています。
次は、連用形です。
これは用言や助動詞の「たり(完了)」、「けり(過去)」などに続く形です。
用言(動詞・形容詞・形容動詞)に連なる(続く)形なので「連用形」といいます。
たとえば「歩きまわる」という言葉の「歩き」は、
「まわる」という用言(動詞)に続いているので連用形です。
お次は終止形。
これは文が終わる時の形です。
つまり「。」の前の形で、辞書を引くときなどの基本形になります。
続いて連体形。
これは名詞に続くときの形です。
名詞を体言というので、「体言に連なる形」で「連体形」です。
次は已然形。
これは助詞「ども」や「ど」などに続く形です。
事態がまだ起こっていないときに使われがちな未然形に対して、
こちらはすでに起こった事柄を表すときに使われがちです。
「歩けども」と言えば、「歩いたが」、「働けど」と言ったら、「働いたが」という意味です。
そこで、「已に然り(もうそうなった)の形」ということで、「已然形」という名前がついています。
最後は命令形です。
これは文字通り、命令の意味で文を終えるときに使う形です。
たとえば、「早く歩け」の「歩け」です
以上、六種類の活用形を確認してきました。
文法用語をむやみに覚えるのではなく、その意味合いまでしっかり理解して覚えるようにしましょう。