読解問題には、読み方・解き方がある!
なんとなく読み、なんとなく解くことをやめて、論理的な解法を習得してください。
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古文の文法学習の出発点として、
〈活用〉とは何なのかを、まず確認しておきましょう。
「活用」とは、ある単語が下に続く単語に応じて形を変えることです。
これは少しも難しいことではなく、ふだん当たり前のように目にし、耳にし、口にしている現象です。
「笑わない」といい、「笑います」といい、「笑えば」といったとき、
「笑う」という単語が、あとに続く単語に応じて「笑わ」「笑い」「笑え」と形を変えています。
これが活用です。
このおなじみの現象を、古文の単語について確認してみましょう。
たとえば「咲く」という動詞の場合、以下のように活用します。
咲かず ・・・・・「ず」が続くときは「咲か」という未然形に活用する。
咲きたり ・・・・・「たり」が続くときは「咲き」という連用形に活用する。
咲く。 ・・・・・「。」が続くとき、つまり文末では「く」という終止形に活用する。 この形が動詞の基本形。
咲くとき ・・・・・「とき」が続くときは「咲く」という連体形に活用する。
咲けども ・・・・・「ども」が続くときは「咲け」という已然形に活用する。
咲け。 ・・・・・文末で命令の意味をとって言い切るときは「咲け」という命令形に活用する。
「咲く」という動詞が、下に続く単語に応じて、
「咲か」「咲き」「咲け」などと形を変えています。
この変化した形のことを、「活用形」といいます。
活用形には、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形の六種類があります。
また、「咲く」の場合、どの活用形においても「咲」の部分は変化せず、
「く」の部分だけが「か」「き」「く」「く」「け」「け」と変化しますが、
活用の際に変化しない部分を「語幹」といい、変化する部分を「活用語尾」といいます。
「さ」が語幹で、「か」「き」「く」「く」「け」「け」が活用語尾です。
ここまで、「活用」、「活用形」、「語幹」、「活用語尾」、および各活用形名を確認しました。
まずはこれらの用語をしっかりと覚えてください。
一見ややこしく思える文法用語を、
一つ一つ丁寧に理解して覚えていくことが、語学学習の近道です。
次回は、各活用形について、もう少し詳しく説明します。