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授業紹介~意見作文③~

宮前教室の鈴木です。新学期が始まりました!

前回の授業紹介の続きで、今回は2人の意見作文を紹介します。

 

テーマは「お手伝いをするとお金がもらえるというルールに賛成か反対か」。

(詳しくは前回の記事をごらんください。)

作文教室で、両方の立場から意見の根拠を話しあったあと、それぞれ立場を決めて意見文を書きました。

 

 

まずは、反対の立場から。

 

私は、お手伝いをするとお金がもらえるというルールに反対だ。

なぜなら、お手伝いをすると必ずお金がもらえると思ってしまうことは、本人にとってよくないからだ。

例えば、将来会社に勤めたとき、上司の仕事を手伝う度にお金をもらえると思ってしまう。

私は、自ら当たり前のように率先してお手伝いをするべきだと思う。

確かに、お手伝いをするとプレゼントをもらえたら、次もやろうと思えるかもしれない。

しかし、お手伝いをしたらお金をもらえると思ってしまって、大人になったときに困ってしまう

よって私は、お手伝いはお金がなくてもやるべきだと思う。

 

 

もしお手伝いをすることでお金がもらえたら、その人はどんな考えを持つようになるのか、

「もし~なら」と想像して書くことができています。

このように、仮の想定をした上でそれに反論する方法も、書きやすい根拠の一つです。

また、お手伝いに対する姿勢についても、考えを述べられました。

「なぜなら~からだ。」だけでなく、複数の根拠があると納得できる意見文になりますね!

 

 

次は、賛成の立場。

 

私は、お手伝いをするたびにお金をもらえるルールに賛成だ。

なぜなら、お手伝いをしてお金をもらうのは、相手からのお礼だし、

この場合おじいちゃんからの愛情表現になると思うからだ。

また、何かをして、何かをもらうというのは、理にかなっている

たしかに、このルールでするお手伝いはお金目当てかもしれない。

しかし、おじいちゃんもあげると言っているし、ぬすんだわけでもないので、お金をもらってもいいと私は考える。

このように、お手伝いをして、お金をもらうのは、別に悪いことではなく、正しいことなのだ。

 

 

この生徒は、「お金をもらうのは変」という点に対し、

「相手からのお礼だし、おじいちゃんの愛情表現になる」と反論しました。

その考えを深め、「何かをして何かをもらうのは理にかなっている」と一般化することで、

反論の説得力を強めることができています。

 

 

どちらが正しいか、簡単に答えが出る問題ではありません。

しかし、だからこそ、両方の立場からじっくり考えることで、自分の意見ができてきます。

感情ではなく、論理的に考えて導き出した根拠は、意見をより強く支えます。

いろいろな見方があることを知り、その違いを楽しみながら文章を書いてほしいな、と思います。

 

 

 

宮前教室では、上記のような意見作文の学習を、以下の授業の中で行っています。

月曜16時~17時 小学生基礎

月曜17時~19時 寺子屋式

土曜16時~18時 精読・作文教室

体験授業も承っております。ぜひお問い合わせください!

 



投稿者: フィロソフィア国語教室投稿日時: 2019年4月16日 13時40分