読解問題には、読み方・解き方がある!
なんとなく読み、なんとなく解くことをやめて、論理的な解法を習得してください。

わかりやすい文章の書き方を知っていますか?
作文と小論文の違いがわかりますか?
上手に書くためのコツを学びましょう!

苦手な方歓迎!古文・漢文が、最短時間で、正しく読めるようになるために。文法の知識と読み方とを丁寧に解説します。

慣用句や四字熟語はもちろん、和歌・俳句から文学史まで。国語に関して知っておきたい知識を、わかりやすくまとめてあります。

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フィロソフィア国語教室

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駅前教室日記(7)

冬期の小学生精読教室では、「斎藤隆介童話集」を取り扱いました。

 

秋田の民話をモチーフにした作品が多く収録されているこちらの作品集。

とくに「モチモチの木」は子どもの頃、教科書で誰もが読んだ作品なのではないでしょうか。

 

弱虫だったり、噓つきだったり、無知だったり、素直になれなかったり、

そんな主人公が誰かのために立ち上がる姿に気持ちが高揚するのは

未熟な人間の奥にある誠実さをしっかりと見据える筆者のやさしさが

行間からあふれ出ているからだと思います。

 

最終日「ベロだしチョンマ」を読んだ際には

物語に書かれている情報をもとに「ベロだしチョンマ人形」の絵を描いてもらうという、少し変わった課題に取り組んでもらいました。

自分の手で映像化することで、チョンマの存在をよりありありと感じてほしいと考えたためです。

江戸という時代について、身分制度について、そこから生まれる不条理について

皆多くのことを考えさせられているようでした。

 

すべての作品に通じるテーマとして、

ちょうど今公開されている映画「この世界の片隅に」の原作者

こうの史代さんの「私は常に真の名誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」という言葉が思い出されました。

英雄でもなく、優秀でもない、一見平凡な人間の内側に秘められた高潔な精神。かっこいい。

 

童話集ながら、むしろ大人向けに書かれているのでは?と思わされる作品も多く

おすすめの1冊です。

 

フィロソフィア国語・寺子屋教室 西荻窪駅前教室 山田



投稿者: フィロソフィア国語教室投稿日時: 2017年1月6日 00時00分