読解問題には、読み方・解き方がある!
なんとなく読み、なんとなく解くことをやめて、論理的な解法を習得してください。
わかりやすい文章の書き方を知っていますか?
作文と小論文の違いがわかりますか?
上手に書くためのコツを学びましょう!
苦手な方歓迎!古文・漢文が、最短時間で、正しく読めるようになるために。文法の知識と読み方とを丁寧に解説します。
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宮前教室の鈴木です。
作文の紹介が続きましたので、今回は精読教室の授業をご紹介します!
精読教室では、一人で読むには少し難しめな文章を教材にしています。
語句の意味を一つずつ確認しながら、文章を一文ずつ丁寧に読み、物語の世界を楽しみます。
その中で、記述問題に取り組み、正確な読解とそれを表現する方法を学びます。
今回ご紹介するのは、芥川龍之介『蜘蛛の糸』を扱った授業です。
比較的短い物語で、絵本でなんとなく見たことがあるという生徒もちらほら。
まずは、本文を音読して読み進めます。
その際、語句の意味を一つずつ解説し、周辺知識も紹介します。
ある日のことでございます。
お釈迦さまは極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。
「お釈迦さまって誰?極楽ってなんだろう?」と問いかけると、
生徒たちは「聞いたことある!」「天国だっけ?」と話しはじめます。
ここで、お釈迦様は、修行をして悟りをひらき、仏教の教えを説いたことや
仏教は宗教の一つで、世界にはキリスト教やイスラム教などの宗教があることを説明します。
やがてお釈迦さまはその池のふちにおたたずみになって、
水の面をおおっている蓮の葉の間から、ふと下の様子をごらんになりました。
この極楽の蓮池の下は、ちょうど地獄の底にあたっておりますから、
水晶のような水を透きとおして、三途の川や針の山の景色が、ちょうどのぞき眼鏡を見るように、
はっきりと見えるのでございます。
「おたたずみになって」「ごらんになりました」こういう言葉を尊敬語ということ、
敬語には三種類あることを話すと、高学年生には、「尊敬語、謙譲語、丁寧語!」と知っている生徒もいます。
「ごらんになる」は「見る」の尊敬語だから、お釈迦様が、下にある地獄の様子を見ていたことになるね。
水晶のような水ってことは?水晶って何色?「透明…?」
そうだね。だから池の水が透きとおっていて、下の地獄が見えるんだ。
三途の川っていうのは、人が亡くなったときに渡るといわれる川のこと。
針の山?「絵で見たことある!針がたくさん刺さっていて、しかも先が上を向いている。」
地獄には人を苦しめる怖いものがたくさんあるんだね。
こんな調子で読み進め、内容を理解しながら皆で物語の世界に入っていきます。
生徒は、テキストの余白に、語句の意味や解説を書き込みます。
文章を絵で書いてみることで状況がわかることも。
慣れてくると、促されなくても自分で必要なところにメモをとれるようになります。
さっと読んだだけでは分からなくても、解説を聞いたり状況を考えたりしながら読むことで、
楽しむことができる。
生徒たちの素直な反応を見ていると、
やはり、分かる・読めるというのは嬉しいものだよなぁ…と感じます。
それでは次回、この授業での記述問題とその解答の仕方について、ご紹介します!お楽しみに。
宮前教室では、
土曜日16時~18時の精読・作文教室の生徒を募集しています。
体験授業も承っております。ぜひご応募ください!