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宮前教室の鈴木です。新学期が始まりました!
前回の授業紹介の続きで、今回は2人の意見作文を紹介します。
テーマは「お手伝いをするとお金がもらえるというルールに賛成か反対か」。
(詳しくは前回の記事をごらんください。)
作文教室で、両方の立場から意見の根拠を話しあったあと、それぞれ立場を決めて意見文を書きました。
まずは、反対の立場から。
私は、お手伝いをするとお金がもらえるというルールに反対だ。
なぜなら、お手伝いをすると必ずお金がもらえると思ってしまうことは、本人にとってよくないからだ。
例えば、将来会社に勤めたとき、上司の仕事を手伝う度にお金をもらえると思ってしまう。
私は、自ら当たり前のように率先してお手伝いをするべきだと思う。
確かに、お手伝いをするとプレゼントをもらえたら、次もやろうと思えるかもしれない。
しかし、お手伝いをしたらお金をもらえると思ってしまって、大人になったときに困ってしまう。
よって私は、お手伝いはお金がなくてもやるべきだと思う。
もしお手伝いをすることでお金がもらえたら、その人はどんな考えを持つようになるのか、
「もし~なら」と想像して書くことができています。
このように、仮の想定をした上でそれに反論する方法も、書きやすい根拠の一つです。
また、お手伝いに対する姿勢についても、考えを述べられました。
「なぜなら~からだ。」だけでなく、複数の根拠があると納得できる意見文になりますね!
次は、賛成の立場。
私は、お手伝いをするたびにお金をもらえるルールに賛成だ。
なぜなら、お手伝いをしてお金をもらうのは、相手からのお礼だし、
この場合おじいちゃんからの愛情表現になると思うからだ。
また、何かをして、何かをもらうというのは、理にかなっている。
たしかに、このルールでするお手伝いはお金目当てかもしれない。
しかし、おじいちゃんもあげると言っているし、ぬすんだわけでもないので、お金をもらってもいいと私は考える。
このように、お手伝いをして、お金をもらうのは、別に悪いことではなく、正しいことなのだ。
この生徒は、「お金をもらうのは変」という点に対し、
「相手からのお礼だし、おじいちゃんの愛情表現になる」と反論しました。
その考えを深め、「何かをして何かをもらうのは理にかなっている」と一般化することで、
反論の説得力を強めることができています。
どちらが正しいか、簡単に答えが出る問題ではありません。
しかし、だからこそ、両方の立場からじっくり考えることで、自分の意見ができてきます。
感情ではなく、論理的に考えて導き出した根拠は、意見をより強く支えます。
いろいろな見方があることを知り、その違いを楽しみながら文章を書いてほしいな、と思います。
宮前教室では、上記のような意見作文の学習を、以下の授業の中で行っています。
月曜16時~17時 小学生基礎
月曜17時~19時 寺子屋式
土曜16時~18時 精読・作文教室
体験授業も承っております。ぜひお問い合わせください!